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[懲役] ブログ村キーワード

塀の中通信











                             イメージ:福岡刑務所


一般的に言われている刑務所での”刑”とは懲役刑。

禁固刑等とは違い、強制にて作業を行う義務がある。



当然ながら給料もでるし、資格を取ることも出来る。



・・・しかし、そんなに甘いはずが無い。


刑務所は主に10種に細分化して存在している。



A級

 犯罪傾向の進んでいない者(初犯など)

B級

 犯罪傾向の進んでいる者(累犯/暴力団など)

F級

 日本人と異なる処遇が必要な外国人

I級

 禁固刑受刑者

J級

 少年

L級

 刑期8年以上

Y級

 26歳未満の成人

M級

 精神障害者

P級

 身体障害者

W級

 女子




例えば食事の時間に 味噌汁 をこぼしたとしよう。

当然に周りの人の迷惑になるので早急に対処しなければらならない。



当然拭く



といっても、ティッシュの1ケ月の使用量は決まっているので無駄使いは出来ない。

食卓の上だから雑巾も使えない。



そこで自分の タオル で拭いたとしよう。



そのタオル・・・どうする?








そのタオルを洗うことが出来なかったら・・・。



洗うと、“水の不正使用(目的外使用)”で懲罰房に入ることになるのだ。



なんと理不尽な世界だろう。







あそこで人が更正できるのだろうか・・・。









さあ、どおぞ!



上部左にある”
作品一覧”から作品を選んで

読み進めてください
!             



未体験の世界が広がります。









私をご存知という方は掲示板でもよいので連絡ください。



懲役話にはなを咲かせましょう。













































































































































































拘置所は良い所?

第1公判が終わり、その後の検事調べ等も数回を終えた頃、日ごろの取り調べも簡単なものになってきた。



今日は11月11日。ごろの良い日だ。



最初の公判が終わったのと、取り調べもほぼ全てが終わったことで、後は警察署から拘置所への移管を待つだけとなっている。

出来れば一日も早く拘置所に行きたい。



なぜかって?



僕は行った事がないから分からないけど、経験多数の周りの住民が教えてくれるんだ。留置場よりも良いという事を。



聞くところによると、留置場ではタバコが吸えることのみが拘置所に勝っているらしい。

食事は”懲役飯”といって、多人数の分をいっぺんに作る為、カレーなんかは最高に美味しいし、量もとても多いらしい。

後日談になるが、拘置所に入りたての頃は”自弁”と言われる、差し入れ飯(被告人の時点では、刑が確定していないので差し入れの食事等が食べられる。)を食べてたけど、管弁(拘置所から提供される食事。拘置所内で働く”受刑者”が作る3食の給食)を食べてみるとびっくり!管弁の方が上手いの!



拘置所は”刑務所”の支所扱いとなるので、都道府県管轄する留置場と違い、国(法務省矯正管区)の施設となる。

当然、祝日祭日は受刑者、被告人も休みで、祝祭日を祝う特食(特別食。プリンやお菓子等で季節によってことなる。正月は勿論大量のお菓子となり、詰め折も出る。)が貰える。 留置場ではありえませんよ!(担当刑事は良くチョコやケーキをくれたけど。)

拘置所内ではあまり取り調べが無い為に、気をもむ必要も無い。

部屋が広くなり(私は8人部屋へと入る事になる)、周りの人とのコミュニケーションがとれる。(留置場では3人部屋のため、気が合わない人がいると最悪な空間になる。)

なんといっても施設が大きい為、運動する広場が完備しているし、景色までとはいかないが、窓の目隠しの隙間から空が見える。部屋から外が眺められるとは、留置場ではありえない。(僕が入ったところはね!)



都会に有る拘置所と違い、私の居た拘置所はとても閑静なところにある。

福岡の中心部にはなるが、九州のなかでも比較的静かな場所だ。



留置場の同居人(前科4犯)がいう”拘置所は良いよ〜”の言葉についつい乗ってしまう。



取調べ室でタバコを吸う間でも、「刑事さん、俺の移管はいつ頃やろか? お節と餅は食べれるやろか?」なんて毎日聞いてる。

この頃は取り調べは無いものの、タバコが吸いたいだろうと担当刑事が気を使って、1日に3度程にわけて1時間づつ、世間話の時間を作ってくれていた。



担当刑事も「ココ(警察署内留置場)よりは良いとこらしいなぁ」なんて言うもんだから益々行きたくなっちゃって。



ついに来た久々の検事調べの際に、担当の正検事に一言!「検事さん、もう拘置所に移しちゃんない。」



この一言がきっかけでなんと祝い日ギリギリに移管となるワタクシ。





ながながとなってしまうので、

続きはまた次回に!







































テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

第1公判

一通りの取り調べが終わり、起因の変更も終わった。

次に待ち構えるは罪状認否である第一公判となる。



通常、これらの犯罪での裁判は、公判が3回から4回で終わる。

1回目は、犯した罪の確認とそれらを認めるかどうかの罪状認否。

2回目及び3回目で、証人喚問情状証人(罪への情状酌量の余地の証人喚問)、検察側求刑となり結審される。

そして3回目および4回目の公判で判決の言い渡しとなる。(ことが比較的多い)





警察署留置場から出され、クリーム色に塗られたコンクリートの床に目を落としつつ身体検査場へと向かうと、連行担当刑事が手錠を手に待ち構えている。

いつもの通りに前手錠腰縄姿に呪縛され、これから裁判所へ向かう旨が告げられる。

警察署の裏口から、出入り口前に停められた覆面1BOX車両へと乗り込む。

車内は禁煙。3列シートの最後部と中列との間にはカーテンで間仕切りがされていた。

運転手が乗り込み、続いて助手席に担当官が、中列と最後部列にはドア側に連行担当管がついている。乗車は総勢6名。

後ろに乗せられている人物が気になる。

たぶん本日が公判の人であろうが、僕より先に留置場から出された人はいない。いったい誰だろう。

もしや共犯か?と思い、走り出した車のなかで”んう〜ん”と声を出して伸びをする。

すると後ろからは消え入りそうな小さな咳の音が聞こえた。 女だ!!



私が逮捕されている警察署は、男性容疑者と女性容疑者はそれぞれ別の留置施設への収監がされていて、日頃女性の容疑者を見ることは無いし声を聴くこともできない。

取調室に移動する場合も、男女の顔を合わせないルールが徹底されているようで、一度も目にしたことがない。

唯一、女を意識できるのは、朝と夕方の留置場内喫煙時間で、1つしかない集会広場を男女共が使用するのであるが、女性留置場からこの広場に移動する際には、男性留置場の壁の裏を通り抜ける仕様上、男性に聞こえるようにとわざと声を大きく話しながら通り抜ける女の声を聴くことぐらいである。

あとは留置官の婦警だけ。



顔も見たことが無い女が後ろに乗っている。



振り返ってカーテンを開けたい衝動にかられる。



あっちもアピールしているし、ここで振り向いてカーテンを開けたとしても、何の罪にもならない。



よしんば、後部座席のほうから開けてくれないだろうか。



フっと我に返る。今から第一公判に行こうとしているのに、なんて緊張感の無い奴だ。自分が馬鹿らしくなってしまった。





裁判所裏の警察官出入り口から所内へ入る。警備員の横をすり抜けてもなんのリアクションもない。当然、見慣れているんだろう。

地下にある被告人控え室へと入る。ここは警察署の留置場と似ていて、鉄格子付きの別荘だ。

中には掛けるベンチが備え付けられていて、その他の備品はない。



待つこと20分。控え室の外側にある電話が鳴り、連行担当刑事が受話器を取る。

たった一言「了解」の返事をした若い刑事。

聞けばまだ巡査長らしい。



建物裏側にある階段を上り、203号の大法廷へと入る。



私の裁判は合議制で、裁判長1名、裁判官2名、書記官2名の蒼々たる顔ぶれで待ち構えている。

簡単な裁判なら通常は裁判官1名と書記官1名の小法廷で終わるのに。



しかも、法廷内に入ってびっくり。

入って右手に裁判官席があるのだが、左手の傍聴席には凄い数の傍聴者が・・・。

しかもなんたることか子供達。



連行担当刑事に聞くと、小学校での社会科見学らしい。 見世物じゃないぞ俺は。

日本は裁判の公開が義務付けられているのでしょうがない、と諦めたときに視線に入り込んだのは父と母。



母は涙をこぼして私を見ている。



親の涙ほど堪えるものはない。



ヤクザを辞めてくれと泣いた母が、今日またここで泣いた。



この時心に誓った。 私はこの2人を必ず楽にしてあげなければならない。

私を見捨てなくて良かったと、心から思う態度をとらなければならない。

両親は、私の背中を見て何を思っただろうか。





直ぐに裁判が始まり、すぐに終わった。



罪状認否では、検察官が罪状を読み上げ、弁護士が私に代わって意義の有無を答える。あとは3歩ほど前に出て、罪を認めるかの問いに答えるだけ。



私の返答は「わたしがやったことに間違いありません」。



裁判官は「それでは次回の公判を1ヶ月後の○月○日の○時からにします。」と、次の公判予定を公表して閉廷。

次の公判まで長い期間だが、被告人拘留として甘んじて受けなければならない。

ちなみに保釈の許可は”逃走の恐れあり”との事で降りなかった。



再び、手錠腰縄姿で退廷する僕。

涙目で「がんばりなさいよ」と声を掛ける母。

騒ぎながら私を指差す小学生。



一生忘れない思い出となった。





警察署までの帰りの道中。母を思い出すと自然と涙がこぼれた。

恥ずかしく思い、なんとか周りの刑事には見られないようにと顔を外に向けると、外では警察署管内で行われる小学校の催し物が行われていた。



皆が笑顔で触れ合っている最中に、私は一体なにをしているんだろう。



私はこの日、以前の自分と決別して、新しい人生を歩もうと心に決めた。

























テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

接見禁止の解除



起訴されてからの扱いが被疑者から被告人に変わった。



検事からの取調べもある程度終わり、逮捕直後から強制されていた接見禁止令も解除される。



今までの面会は、再逮捕のタイムラグ時の一回だけ。その他には面会どころか、手紙の受け取りさえ出来なかった。

それが自由(自由とは言っても、回数制限あり。)になり、毎日が浮かれるのは人間として当たり前のことだろう。



記念すべき手紙の受け取りは・・・1通目がどれだか不明。一気に34通の手紙を受け取った。(汗)

地元の後輩や先輩。知人、友人に彼女。そして家族。

内容を読んでると泣けたね。皆が僕を心配してくれている。



そして記念すべき手紙の発信1通目は、彼女であるユリへの手紙。

発信制限で1日1通しか手紙の発信が出来ないので、皆に返信するのに大変な時間が必要だ。

これは今までになかった忙しさ。喜び。

書きたい事が沢山あり、手紙がこんなにいい物だと改めて気づかされた。









たった短期間の収容期間だが、皆に一目会いたいという衝動にかられる。

アカ落ち(刑務所収監)となると、家族や身内としか面会が許されない(後日法改正有り。)



特に会いたいのは彼女のユリ

逮捕のときに傍らに居た彼女の事を思うと、胸が熱くなる。

今後を考えると、将来の有る彼女は僕の手から離したほうがいい。

分かってはいるけれど、今は寂しくなりたくない。



この思いを届けるのに、手紙や面会時間を精一杯使った。

僕はとことん弱い人間だ。







朝から何かとバタバタしているときに、新しい同房者が入居してきた。

40代の初犯者で、暴行傷害・銃刀法でパクられたらしい。

初犯の者は傍から見ると直ぐにわかる。見るからに辛そうに生活するからだ。

再犯の者も直ぐにわかる。とてもこの空間の生活に慣れていて、官とも良く話をしている。

中には監獄法等を巧みに使い、警察官と渡り合って言い合いをしているもの達まで。



僕はこんな所に慣れたりはしたくない。



ヤクザを続けていたならば別であろうが、今は堅気一般人だ。

塀の中に居るだけで、百害あって一利なしである。





この先の人生設計を考え直してみよう。



僕は、悪い頭をフル回転させて今後を考える。

30歳になった自分。

40歳になった自分。



考えて、考えて。考えて、考えて。





考えすぎたのであろうか、なんて単純な回路を持った頭なのだろう。

僕の頭はオーバーヒートして、今日もそのまま眠り込んでしまう。



























テーマ : 自作連載小説
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中卒のライター。
過去に指定暴力団組織に加盟しており、刑務所服役経験がある。
現在は普通の生活を送っている。

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